小学校教員kosukedadの日記

思ったことをわりとはっきり書いていきます。毒舌かもです。

2023-01-01から1年間の記事一覧

家の人の前で大人しく、学校で本性を出す子供

私は教員を25年以上やっているわけですが、昔は少なかったのに、年々増えているなと思うことがいくつかあります。 その内の一つについて、今回はお話ししたいと思います。 ではそれは何かということですが、 「家の人の前では大人しく、学校で本性を出す子」…

強い子供を育てていきたい

最近、強い子供を育てていくにはどうすれば良いのだろう、ということを考えます。 自分が子供の頃のことを考えてみると、昔は何も考えないで生きていたなあと思うんですね。 厳しい親や先生がいて、とりあえず言うことを聞いていれば、なんとなく正しい方向…

ニンジン作戦の有効性

子供を頑張らせるためにご褒美をぶら下げる、ということは、大なり小なり、どなたも経験があるのではないでしょうか。 水族館のイルカショーなどを見ていると、餌をあげることで成立していますから、多くの人が、ご褒美のために頑張るということについてある…

休んだら困るような行事は無くていいのではないか

学校行事のこれからの方向性を考えることが多くなりました。 これまで毎年のように当たり前のように行なってきた学校行事。運動会、学習発表会、入学式、卒業式。遠足や校外学習、修学旅行や林間学校など… 挙げればきりがありませんが、この他にも細かいもの…

正解を持たずに問いかけていないか

「これはやっちゃダメだ」 「こうしないといけませんよ」 ではなく、 「どうしてダメなのかな?」 「このままだとどんなことが起こると思う?」 と問いかけましょう。 私はこれまで、子供自身に考えさせるために理由を考えさせたり、「あなたはどう思うか」…

経験させたい、でもリスクを取りたくない

子供には経験したことから学んでほしい、といつも思っていますが、いろいろな意味でそういうことができにくくなっているなと感じます。 リスクを取らないことようにすることが、学校現場の中で年々増えているからです。 先日児童に聞かれました。 「先生、今…

ズル休みしてもいいですかと聞かれて

「先生、ズル休みをしてもいいですか?」 1年生の子が私に聞いてきました。 さあ、なんて答えますか? 先日、スクールサポーターに連れられて、1人の児童が私のところにやってきました。 集中力があまり続かない子で、みんなと同じ行動を取ることも苦手です…

先生と子供の相性

担任が「合う」「合わない」という経験は、誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。 今回はそんなことを述べていきたいと思います。 私の勤務する小学校は、基本的にとても優しい先生が多いです。もちろん小学校ですので女性の先生も多く、低・中学…

修学旅行への思いの相違

以前、「修学旅行は必要か」という話をした事がありました。 実は私の勤務する小学校でも修学旅行があり、ついこないだ帰ってきたばかりです。 そんな中で思う事があったので、また修学旅行を話題に書いてみたいと思います。 『修学旅行は何を目的にしている…

フランスのいじめ防止の厳罰化に思う

我々教員が学級担任をしていて、必ずぶつかる問題の一つ。それはいじめです。 まあ、私たち大人の世界でもそうですが、人は合う、合わないがあります。まして公立の小学校、中学校などはそこに住んでいたからという理由だけで、無理やり集まった集団です。 …

学校が暑すぎる

暑すぎます。 私の住んでいる地域は北国です。 これまで20年以上勤めてきていますが、基本的に学校にエアコンというものはありません。 県内でエアコンが整備されているのは、米軍基地のある町のみだったはずです。飛行機の騒音対策で窓を閉め切る必要がある…

教員あるあるは確かに「あるある」

夏休み終盤ということで、そろそろ本格的な仕事モードに入っていかなければならないところですが、北国の私の勤務校には、保健室以外はエアコンが入っておらず、蒸し風呂状態の職員室で、脳内が溶けて行くような状況です。 本当に最近の暑さには参ってしまい…

宿題への取り組ませ方

お盆休みも終わり、夏休みも後半に入りました。 私の地区はあと1週間もすれば2学期は始まります。 お子さんがいらっしゃる方、ご自分のお子さんの宿題の進み具合はどうでしょう? 気になってチェックをしている人、逆に全く気にならずほぼどんな具合かわか…

働き方改革に必要な「盾」

教員の働き方がブラックすぎるということで、働き方改革を進める動きが多方面から出ています。 ブラックとは言いますが、実は教員の多くが「教員」という仕事しか知らず、働き方にしても何が当たり前で何が当たり前ではないのかを知らない人が多いのが実情な…

今「学校」に求められているものは「学力」なのか

世間が学校に求めているもの、それは「学力」なのでしょうか。 そしてその「学力」とは一体どんなものなのでしょうか。 長年教員をやってきた私が、今「学力」とは何なのか。 そもそもその「学力」とは必要なものなのか。 学校はどんな人材を育成するための…

校長は雇われ店長?

教員をやっていて、理不尽な保護者からのクレームに真っ向から戦いたい。 そんな思いを抱いた事がある現役教員は少なくないでしょう。 しかし多くの場合、教えている子どもたちでの影響を考えたり自分の家族のことを思ったりする中で、思いとどまっている教…

夏休みに教員がするべきこと

夏休みに入り、10日ほどが経ちました。 教員は夏休みの間も様々な研修や保護者との面談などに忙しい日々を送っています。とはいえ、日常の児童への生徒指導や、いつ来るかわからない保護者からの連絡などは無くなるので、穏やかな日々を過ごすことができるの…

多様性を認めることが、多様性を認めないことにつながる

公教育の問題や限界について最近述べることが多くなっている気がします。 私が目にする記事がそのことについて触れている内容が多いからなのか、私自身がそんな記事に目が行ってしまうからなのかはわかりませんが、今日もそんな感じになりそうです。 「多様…

ブレンディット・ラーニングとは

「ブレンディット・ラーニング」というのを知っていますか。 簡単にいうと、「集団一斉授業」に「オンライン個別学習」を融合(ブレンド)するというもので、これが大きな成果を上げつつあるとアメリカでトレンドになっているということです。 『ブレンディッ…

「問題を見つける力」こそが大事

学校現場では、授業の中で「問題解決型の学習」というものが行われています。 これは、ある課題があり、その課題に対して仮説や予想を立て、実際に確かめたり調べたりして解決していく、というものです。 私が勤め始めた頃からすでにこの考えは定着していま…

「学校教育は何の役に立つのか?」と聞かれたら

学校教育は何の役に立つのか? 私のブログでも何度か話題にしてきたことではありますが、Twitterなどでも話題にしてそれぞれが持論を述べているようです。 news.yahoo.co.jp まず大前提として、このことについて考えるのはとても大切だと思います。 何も疑問…

学校に存在する謎ルールって?

学校ならではの謎ルールというのが、話題になっていました。 news.yahoo.co.jp 私自身も謎だなと感じる事柄も多かったのですが、教員としての視点で自分の考えをお話ししてみたいと思います。 謎ルールその1 ・5分間登校 ある地域にはこのルールがあるようで…

印象の大切さ

先日、同僚の研究授業を見る機会がありました。 学校には校内研修というものがあり、教員同士で授業のあり方などについて研修を行っています。 研究授業はその一環として、一人の教員が授業を実際に行い、全員で見合って、指導の仕方や教材の考え方などを後…

学校は「行かなければならない場所」から「いつ行ってもいい場所」へ

ここ数年、学校は何のためにあるのか、公教育とは何のためにあるのかについて考える機会が増えました。 これまで私はこのブログでも、学校は今後生きていく上で人間関係を構築していくための訓練の場所である、などといった言い方をしてきましたが、確かにそ…

教員のやりがいを感じて欲しい

先日、私の住む県の教員採用試験の倍率が発表されました。 1.2倍。 だそうです。 この倍率は講師を何年もやっている人も含めての数字となりますから、大学を出て新卒で教員を希望するという学生は、このうちどれくらいなのだろうと考えてしまいます。 私が…

学校の役割について考えさせられる

学校というものの役割が何なのか、考えさせられることがあります。 私はよくビジネスに関する話などを動画サイトで見ることがあるのですが、そんな動画を見ていたときに、こんな話を聞きました。 『自分の子供が好きだった部活を辞めると言い出した。 どうし…

魅力ある学級担任になるために

学級経営をしていて、担任の方針が子どもたちに伝わっていないなあと感じる時があります。 なかなか注意しても伝わらない。 うんうんと返事はするもののそれが実行に移らない。 なぜ、子どもたちはわかってくれないのだろうか? 自分の言うことを聞いてくれ…

地域社会と子供

地域の子供の行事といえば、どんなのを思い浮かべるでしょうか。 私が子供の頃は、とにかくたくさんありました。 町内で山車を引くお祭り。 町会対抗のソフトボール大会や運動会。 子供会の行事でレクリエーションをしたこともありました。 今、私の地域では…

教員人気の低下と業務の複雑化の悪循環

教員人気が低下しています。 採用される教員の資質は下がっていくことが予想されるのにも関わらず、仕事は複雑化、多忙化する現状。 一体全体これから先の義務教育はどうなっていくのでしょうか。 先生方の出張や休暇により、補欠で学級に入る時間がここ数週…

不登校児童生徒を減らすためには

不登校の児童が増えています。 以前、コロナ禍によって学校に行かなければというハードルが下がった、ということを述べましたが、今回の話題はコロナと結びつけるのとは別に、単純に不登校の児童は増えている、という話をしたいと思います。 一昔前であれば…