小学校教員kosukedadの日記

思ったことをわりとはっきり書いていきます。毒舌かもです。

今後の学校教育

自己分析の重要性:冷静な判断力を育む学習プロセス

漢字や計算のドリル学習など、作業的な学習の進め方については、最近の学校が抱える事情を考え、昔とはかなり取り組ませ方が変わったなと感じます。 自分自身も以前述べましたが、ただ筆算を練習したり、漢字練習をしたりというのは、時代の流れにはそぐわな…

AIの進化の中で教員の役割とは

「AIにできないことをやるのが学校の先生の役目だ」 なんてことを実際に口に出して言っていられなくなってきました。 昨今のAIの進化は驚くべきものがあります。 しかし、多くの仕事がAIに取って代わられると言われる中、学校の教員というのは業務が多岐にわ…

学校教育と現代社会とのギャップ

「辞典を引く」ということについて、どのように取り組ませたらいいものかと最近悩みます。 私的には、もう全部タブレットで検索すれば良いのではないか、とも思っているのですがどうなのでしょうか。 国語の時間に、あいうえお順に並んでいることなど、国語…

頭の良さを考える:変わる社会と求められる能力

「頭がいい」とはどういうことなのでしょうか。 私も含めて多くの親は、我が子に「頭のいい子に育ってほしい」と願います。 しかし、「頭の良さ」って一体なんでしょうか。 今回はこのことについて考えてみたいと思います。 私は人々が求める「頭の良さ」と…

保護者対応に悩む教員を支援!奈良県天理市の新たな窓口

保護者対応に悩まされている教員は本当に多いです。 私の勤務する学校にも、大体クラスに一人は問題のある保護者がいるといった感じです。 具体的には、 ・対応一つで激昂する ・時間を考えない電話が多い、そして長い ・自分の子供の話をだけを信じ、対応に…

集団の美しさは必要か

集団の美しさを求めるのはもう古いのでしょうか。 多様な児童に対して、一人一人に応じた支援が求められています。 逆に言えば、一律の指導・支援が難しくなっている中で、どの子にも同じ結果を求めるようなことは果たしていいのかどうか。 そんなことを考え…

学校に行く意味を問われたら

「何で学校に行かなくちゃいけないの?」 先生という仕事をやっていると必ず聞かれるせりふです。 小・中学生のいる家庭では、親は一度は聞かれたことがあるでしょう。 学校に行く意味はなんでしょう。 コロナ禍を経て学校そのものの価値が揺らいでいる中、…

教員ならではの常識を疑う②

先日、教員の常識を疑うという記事を書きました。 あれ以来、自分がそういう観点で学校を見るようになる機会が増えてきまして、常識を疑うがシリーズ化しそうです。 ということで、今回は「教員の常識を疑う」第2弾です。 教員の常識を疑う① 「不登校はだめ…

保護者の配慮のない発言を聞いていると…

「相手のことを考えるんだよ」 子どもたちによく話すセリフでもあります。 子供って、まずは自分、という考えをしますからね。ある意味当然のこととも言えますし、発達段階を考えれば当たり前に通る道とも言えます。 ところが、私たちが教員という仕事をして…

教員ならではの常識を疑う

私たち教員が何となく持っている、これが良いのだという価値観があります。 ずっとあまり疑問に思うことなく教員生活を送ってきましたが、最近は今の時勢に合っているのだろうか、実は間違っていたのではないだろうかと思うようなことも出てきました。 これ…

自分で考え、やるしかない

元プロ野球選手のイチロー氏が、定期的に高校の野球部を訪れ、野球指導をしているのはご存知の方も多いともいます。 球児たちの前で自分の理論を話し、実際に実践して見せる。球児たちはそれを憧れの視線で見つめている。そんな場面をよく目にします。 そん…

来年度入学する園児たちを見て

この時期になると、来年度入学を予定している園児たちが小学校に来て、「就学時健康診断及び知能検査」というのが行われます。 健康診断と知能検査を行い、入学にあたって配慮すべき点がないかどうかなどを確かめるのです。小学校にとっては、健康面は専門外…

PTA活動を考える

今回はPTAの役割を考えてみたいと思います。 最近、いろいろなところでPTA活動を見直そうという動きが出てきています。 本来任意であるはずなのに、強制的に参加させられているのはおかしいであるとか、共働きが当たり前になっている中で活動自体が成立しな…

強い子供を育てていきたい

最近、強い子供を育てていくにはどうすれば良いのだろう、ということを考えます。 自分が子供の頃のことを考えてみると、昔は何も考えないで生きていたなあと思うんですね。 厳しい親や先生がいて、とりあえず言うことを聞いていれば、なんとなく正しい方向…

休んだら困るような行事は無くていいのではないか

学校行事のこれからの方向性を考えることが多くなりました。 これまで毎年のように当たり前のように行なってきた学校行事。運動会、学習発表会、入学式、卒業式。遠足や校外学習、修学旅行や林間学校など… 挙げればきりがありませんが、この他にも細かいもの…

今「学校」に求められているものは「学力」なのか

世間が学校に求めているもの、それは「学力」なのでしょうか。 そしてその「学力」とは一体どんなものなのでしょうか。 長年教員をやってきた私が、今「学力」とは何なのか。 そもそもその「学力」とは必要なものなのか。 学校はどんな人材を育成するための…

校長は雇われ店長?

教員をやっていて、理不尽な保護者からのクレームに真っ向から戦いたい。 そんな思いを抱いた事がある現役教員は少なくないでしょう。 しかし多くの場合、教えている子どもたちでの影響を考えたり自分の家族のことを思ったりする中で、思いとどまっている教…

多様性を認めることが、多様性を認めないことにつながる

公教育の問題や限界について最近述べることが多くなっている気がします。 私が目にする記事がそのことについて触れている内容が多いからなのか、私自身がそんな記事に目が行ってしまうからなのかはわかりませんが、今日もそんな感じになりそうです。 「多様…

ブレンディット・ラーニングとは

「ブレンディット・ラーニング」というのを知っていますか。 簡単にいうと、「集団一斉授業」に「オンライン個別学習」を融合(ブレンド)するというもので、これが大きな成果を上げつつあるとアメリカでトレンドになっているということです。 『ブレンディッ…

「問題を見つける力」こそが大事

学校現場では、授業の中で「問題解決型の学習」というものが行われています。 これは、ある課題があり、その課題に対して仮説や予想を立て、実際に確かめたり調べたりして解決していく、というものです。 私が勤め始めた頃からすでにこの考えは定着していま…

金八先生を求められても

前回のブログで、「教員は本当にブラックか?」という内容を書きましたが、タイミングよくこのことが話題に上がっていましたね。 news.yahoo.co.jp ワイドナショーという番組で武田鉄矢さんが槍玉に挙げられたという話です。 武田さんといえばあの「金八先生…

担任ガチャについて

「担任ガチャ」 「先生ガチャ」 という言葉を耳にするようになりました。 これ自体は最近の言葉ではありますが、実際こんな考え方は以前からあったのではないでしょうか。 「あの先生は嫌だな」 「○○先生が担任になればいいな」 私たちもいつも思っていまし…

土曜日に授業…アリ?ナシ?

新年度が始まりましたが、こんな記事を目にしたので今回はこれについて述べたいと思います。 news.yahoo.co.jp 土曜授業をしているところも出てきたという話は聞いていましたが、結構やっているところがあるんだなあ、というのが率直な感想でした。 私も採用…

「特異な才能」を持つ子に対する提言について

今回はこんな話題について。 news.yahoo.co.jp 学校の学習では物足りない子に、相応の学習内容に取り組ませる場を作ろうという話ですね。 提言では、 「通常学級のなかで、特異な才能がある子もそうでない子もともに学び、習熟度に応じた自由度の高い学習を…

学校の役割は変わってきているが…

今、学校の役割は大きく変わろうとしています。 実はすでに予想されたことであり、現在の学習指導要領にも反映されていることではあるのですが、学校現場で実際に行われている現状と、まだまだギャップは大きいかなというのが私の印象です。 文部科学省は、…

教員免許が2年で取得可能に?

最近こんなニュースが出ていましたね。 www.yomiuri.co.jp まあ、この流れの背景には、教員の仕事がブラックであるということが知れ渡るようになり、教員志望の学生が減ってきたことにあるかとは思うのですが、今回はこのニュースについて、私なりの考えを述…

PTAの今後の行方

学校にはPTAという組織があります。 Parent(親) Teacher(教師) Association(組織)の略称で、日本語では「父母と教師の会」というのがまあ正式名称でしょうか。 PTAが何をしているか、みなさんはどのようなイメージをお持ちでしょうか。 お子さんのいる…

校内研修の新しい姿

学校には校内研修というものがあります。 より良い授業について、研究のテーマを学校で決め、そのテーマに沿って1年間研究していくというものです。 主な活動としては、年に何度かの研究授業を行い、教員全員で協議をするなどの活動をします。 学校現場に居…

「新たな教師の学びの姿」とは

普段はあまり上(国とか)からの文書などはちゃんと見ない私なのですが、先日見た中央教育審議会の文書の内容に興味深いものがありましたので、今回はそれについて述べたいと思います。 中央教育審議会の『令和の日本型学校教育』を担う教師の在り方特別部会…

これからの学校行事 どこまでを目指す?

もうすぐ2月です。 今月から始まった3学期は短く(後期など別な呼び方をしている学校もあるかもしれませんが)、すぐに学年末を迎えます。 さて、学校にとって一番大きな行事は何かというと、それは卒業式です。やはり節目の時というのは、学校や教職員、保…