夏休みに入り、10日ほどが経ちました。
教員は夏休みの間も様々な研修や保護者との面談などに忙しい日々を送っています。とはいえ、日常の児童への生徒指導や、いつ来るかわからない保護者からの連絡などは無くなるので、穏やかな日々を過ごすことができるのは事実です。
さて、こんな夏休みの間ですが、学級担任はこの間にやっておきたいことがあります。
まずは2学期以降の学級経営のプランニングです。
なかなか計画通りにはいかないものなのですが、少しじっくり学級経営を考える時間を取り、2学期以降に活かしていきたいものです。
ここで大切なのは、今ある問題のみに目を向けてしまわないようにする、ということです。
どうしても1学期に問題があった児童や、保護者に考えが及びがちなのですが、大きな問題にはならなかったものの、少し気になるなという思いを持った事案をしっかりと頭に浮かべてみることが大切だと思っています。
例えば、1学期の様子を見ていて、少し生活が不規則だなと感じた児童がいたとします。
そんな子は、夏休みが明けて2学期が始まったら、遅刻しがちになったり、宿題などの提出物が出ないことが多くなる、なんてことが結構あるのです。
想定しておくと、いざ出てきた時に心の準備ができているので対応しやすいんですよね。ちょっと気になるな、と感じた児童について考えておくことはとても大切だと思います。
次にこの時期に考えなければいけないのは、普段話題に上がらない児童を伸ばしていくためにはどうすれば良いだろう、ということです。
2学期、学校が始まってしまえば、問題のある児童の対応に追われることになることが多いです。特に夏休み明けは、休み中にあった出来事などの情報が一気に入ってきますからね。
本来であれば、2学期、腰を据えて児童が成長させるための手立てを講じ、学級経営をしていく必要があるのですが、その余裕が無くなるんですよね。
ですから、夏休みのような少しゆとりのある時間を使って、例えばリーダーシップを発揮してほしい児童にどのような役割を与えるかとか、学級全体につけたい力をつけるには何をすれば良いか、などいったことを考えておく必要があるのです。
私は高学年を受け持つことが多かったので、自治的な活動ができるようにアイデアを練っていました。係活動について「1学期とは違うことを一つ必ずやりましょう」と言ったり、ミニお楽しみ会を定期的に開くようにして、やるたびに振り返りをさせたり…
子どもたちが自分で考えて動けるようにするにはどうすれば良いかということを、常に考えていた気がします。
それから、自分のスキルアップややりたくてもやれなかったことなど、自分自身のためにもぜひ時間を使いたいですね。
当然いろいろな研修会などもありますが、仕事とは別の意味で、見聞を広める余裕がある時期ですからね。
最後に、そして一番大事なこと。
仕事を忘れる、ということです。
家族と、仲間と、仕事を忘れてリフレッシュ。これが明日への活力になります。
心も体も健康に、2学期を迎えたいですね。