小学校教員kosukedadの日記

思ったことをわりとはっきり書いていきます。毒舌かもです。

学年末の大切な区切り 学級納めの心得 #卒業式のサプライズ

学年末が近づいてきました。

 

学校によっては、小学校でもすでに卒業式を終えているところもあるようです。

 

私の学校はこれから卒業式ですが、一年は年々早くなっているなあという気がします。

歳を重ねたからでしょうね。

 

 

さて学年末を迎え、担任としても子供たちと一区切りつける時期になってきます。

持ち上がりが予想されている場合もあるでしょうが、区切りは大切です。

しっかりとお別れを一度する、というのが私のマイルールです。

 

ということで、今回は私が心がけている学級収めの仕方について述べていければと思います。

 

 

年中やっていることではあるんですが、少し意識的に3月やっていることを。

 

①「こういうところがあなたたちは伸びたよなあ」と呟く場面を増やす

 

自分たちの成長を可視化する、という感じでしょうか。

具体的に伸びた点を意図的に話してあげるようにします。

「今は何も言わなくても教室移動が完了しているもんな。チャイムが鳴っても席に着いていない時もあったのに」

「10分でこんなに書けるようになったんだなあ。書くスピードも調べる内容もすごいレベルアップしなよなあ」

「こうやって話をしていても目線がみんなこっちにあるよね。これ4月は出来ていなかったんだよ」

などなど…

 

 

②専科の先生や周囲の先生に対して、しっかりとお礼を言うように話す

 

3月、区切りをしっかりつけたいものです。

お礼をしたいという気持ちはあっても、子供によってはどのタイミングですればいいか、わかっていない子は多いです。

タイミングを間違いないようにしっかりと教えてあげることも必要です。

専科の先生であれば最後の授業の時に、

「ありがとうという気持ちがある人は、終わった後に個人的にありがとうを言いに行くといいよ」

と言いますね。

 

 

 

ここからは3月に急にやってもダメなことです。

 

③一年をかけて、今の自分があるのは周囲の人々のお陰であることを常に話していく

 

なんだなんだで、最後だけ「感謝を伝えなさい」と言っても形だけです。

色々な行事や出来事がある中で、常に今の自分たちがあるのは周囲の人々のお陰であることを話しておくことが必要です。

この積み重ねがないと、やっぱり形だけになってしまうと思うんですよね。

 

そして、一番感謝を伝えなければいけないのは誰かを常に考えさせ、機を逃す事なくきちんと伝えられているか、場面ごとに振り返りさせるようにしていましたね。

 

私はこれが一番大切だと思っています。

 

 

自分は高学年を持つことが多いのですが、いつも卒業式で疑問に思っていたことがあります。

 

よく卒業式では「呼びかけ」をしますよね。

その時感謝の言葉を述べることってあるわけですが、「先生方」「地域の方々」「お父さんお母さん」に対してありがとうを言う場面が大体あるのではないかと思います。

 

そこで私はいつも、子どもたちが一番感謝を伝えなければならないのは「学級担任では?」と思っていたのです。

この「呼びかけ」ってのは学年の先生や学級担任が作成するので、当然「自分たちに感謝しろ」なんて入れるはずないんですよね。

 

ですが子どもたちにとって学校生活で最もお世話になった人はやはり「学級担任」であることがほとんどですよね。

 

ここからは私のエピソードですが、ある6年生をを担任した時に卒業式で予定にはなかった「呼びかけ」を子どもたちが勝手にし始めたことがあります。

正確には「勝手に」ではなく、その当時の教務主任に「呼びかけの途中で担任に先生に向けて感謝を伝えたいので、予定にないことをします。よろしくお願いします」と伝えていたのですが。

 

これはあくまで一例ですが、「子どもたちが本当によく育ったなあ」と感動したことを今でも思い出します。

 

 

一年の終わり、私自身も子どもたちにしっかりと感謝の気持ちを伝え、区切りをつけて次年度に向かっていきたいと思います。