冬休みの教員の様子について先日書きました。
ただ、夏休みとは違い、冬休みはほとんどの地域ですぐに終わってしまいます。
そして3学期もとても短いです。
ということで、3学期の学級経営で気をつけるべきポイントについて述べたいと思います。
「3学期の学級、来年度への飛躍に繋げる3つのポイント」とでも言いましょうか。
では行きましょう。題の通りポイントは3つ。
①逆算して考える
②ゴールのイメージ
③良さに光を
です。
①逆算して考える
学習の進度については当たり前ですね。教科によって進んでいたり遅れていたりといったことがあると思いますが、私は遅れている教科があれば子どもたちにに正直に伝えて、「今週は社会科教科週間です!」なんて言ってコマ数を増やして授業していましたね。
生徒指導にも逆算は使います。というと何だかわかりにくいですが、簡単に言うとピークをどこに持ってくるかという話です。短い3学期、終わり間際に厳しい指導をして修了や卒業まで引きずってしまい、学年の終わりの雰囲気があまり良くない例も目にします。
厳しい指導をするなら早いうちです。年度末にいい感じにするために、あえて喝を入れてもう一段階高めることを狙う、なんてこともするので、その辺りも逆算して考えることが重要です。
もちろん、子どもたちにも逆算することを言います。進級・卒業まであとわずか、やり残すことがないように自分でしっかり計画的にできるようにイメージさせたいですね。
②ゴールのイメージ
「どんな◯年生になりたい?」
私は必ず聞きます。イメージが明確であれば、そのために何をするべきかが見えてきますし、指導もしやすくなります。そして、子どもたちの持っている考えを担任がしっかり把握しておくことも必要です。「◯◯さんは、下の学年に信頼される◯年生になりたいって言ってたけど、さっきやってたことは信頼される行動だったかな?」という聞き方ができます。
最後は、
「みんなできてるよ、ゴールのイメージ通りの姿になっているよ。自信を持って◯年生に行けるよ!」
と言って学年末を締めたいですね。
③良さに光を
子どもたちを見ていると、どうしてもその子の苦手なことや良くない行動に目が行きがちです。3学期になると、余計今年度中になんとかしたいという気持ちが先走り、注意や指導が多くなります。それは避けたいですね。
子どもたちはそんなに急には変わりません。いいんです、次の学年にしっかり引き継げば。指導を全然しないということではなく、その子のいい部分、「良さ」に光を当てていくことが大切だと思います。
良さには、もともと持っている部分もあるでしょうし、一年近く見てきて変わってきた部分もあるでしょう。どちらかというと、変容の部分、変わってきたところに光を当てて、褒めてあげると、子供は俄然やる気を出すように思います。
「春はやる気なさそうに掃除してたのに、今は段取り考えて、友達の仕事も手伝って。あなたの成長にはびっくりだなあ」
「あなたが正直に、素直に答えてくれるようになって先生本当に嬉しいな。前は都合の悪いことがあるとごまかすことが多かったのに」
どの子も必ず一つ二つはあるはずです。
自分の成長を感じさせながら進級させるようにしたいですね。
さて番外として、
『自分(担任)と離れるイメージを持たせる』
ということも挙げておきましょう。
私は3学期になるとまず、
「先生とはあと少しだからね。どの先生が担任になっても、自信を持ってあなたたちなら大丈夫だよ、と言えるようになってね。まあ、今のままでも十分言えそうだけど。でももし、今は先生の力を借りているなあと思うことがあれば、それを少しずつ減らしていくことを考えてみて。もちろん、いざという時は頼っていいけどね」
と話しますね。
学級担任をしていると、持ち上がりの可能性のある学級もありますが、年度で一旦学級と別れます。転勤もあり得ます。子どもたちにとっては、学校というものが出会いと別れを繰り返すことにより、そう言った経験を積む場でもあると私は考えます。
ですから、中途半端な感じにならないように、しっかりお別れしたいなあと思うのです。
番外編含め、結果的には4つ紹介しましたね。
まあ、当たり前と言えば当たり前のことばかりなのですが、一つのタイミング、一つの声がけの仕方などで結果は大きく違うように思います。
よいお別れができるように、心の準備をして3学期を迎えたいですね。