新年度が始まって10日ほど経ちましたが、ちょっと忙しすぎてブログの更新に手が回りませんでした。
この時期はやはりやることが多いですね。
さて、学校現場には定期異動がありますので、新年度は新たなメンバーを加えてスタートすることになります。
また子どもたちも、これは学校によって変わるでしょうが、クラス編成替えなんかもあり、新たなスタートを切ることになります。
こういった変化は、子どもたちにとっても良い影響を与えることが多いなと感じます。まあ、逆もありますけどね。
私の学校の一例を紹介しましょう。
昨年度までは2クラスともに落ち着きがなく、常にトラブルが絶えなかった学年がありました。保護者も難しいところが多く、学級担任は大変苦労していましたね。
そんな学年もクラス替えがありました。
もちろんそこには、旧学級担任の熟慮に熟慮を重ねた編成案があったわけです。
学級編成をする際に考えるのはいくつかポイントがあります。
①学力のバランス
②体育的な面のバランス(運動会などで差がつき過ぎないようにする等)
③リーダー性のある児童の分散
④生徒指導面で注意が必要な児童のバランス
⑤特別な配慮が必要な児童の配置(発達障害傾向のある児童の配置)
⑥保護者同士の関係
⑦健康面で配慮が必要な児童の配置
これだけではないですが、思いついた感じで言うとこんな感じでしょうか。
もっと細かく分けれるのであれば、ピアノを弾ける子を分けるとか生まれつきのバランスを取るとか色々あるのですが、大きくは上にあげた7点がメインとなります。
この7点も実は学校によっては軽重があると思います。
生徒指導の面で気になることがなければ、①や②を中心に編成していくと思いますね。
私の学校では、最も気をつけるのは④の生徒指導面と⑤の特別な配慮が必要な児童についてです。
学力のバランスは私の学校ではそれほど重視されません。まあこれは、私の学校が生徒指導的に難しい子を多く抱えている部分が大きいからだと思います。
これまでの実態を考えながら、できるだけトラブルが少なくなるように、次の担任が指導しやすいように組んでいきます。
しかし、私の学校は学年2クラスなのですが、単純に負担が半分になるように分けるのではないんです。
なぜなら、2クラスともに力量の高い教員が配置される可能性は低いからです。
管理職が学級担任の割り振りを考える際は、多くの場合、どの学年もまずは学年主任と呼ばれる経験値のある教員を配置することから始めます。そして、もう一人の担任を誰にするか考えていくのです。
現場には若い経験の浅い教員もいますから、そういった教員をどのクラスの担任にするか慎重に考えていきます。もちろん若くして素晴らしい力を発揮している教員もいますが、やはり若い先生には配慮が必要です。また、年齢は重ねているものの指導力に疑問符のつく教員もいます。そういったところも踏まえて配置していくので、どちらのクラスも力のある教員になることは少ないんですね。
逆に言うと、2人とも力量の高い教員になっていれば、校長が「この学年は立て直さなければ!」と思っているといって良いのではないかと思います。
このような状況ですので、どちらかというと「こっちは主任クラスかなあ」という感じで2つに分けているのです。
そういった経緯を経たクラス編成があり、新たな担任と出会いスタートした新学期。
きっかけって大事だなあと思うのは、4月になって今までと違うなあと思う場面が見られるようになるんですよね。子どもたち自身も「よし、新しい学年になったし、頑張ろう」と思っているのでしょう。
我々職員も、今年度いらっしゃった先生方からの刺激も得ながら、良い一年になるよう頑張っていきたいものです。