年度末です。
修了式や離任式も終わり、次年度に向けた準備が始まることになります。
来年度の引き継ぎなどでここからの教員の2週間はまさに怒涛の日々です。
いつも忙しい教員ですが、この時期はさらに大変ですね。
さて、この時期の動きについて少し説明すると、学校によって様々ありますが、次年度の校内人事を決めていく時期となります。
校長が一人一人の教員と面談して来年希望する学年を聞いたり、アンケートを取ったりといったことが行われるのです。全くそういったことをしないで一人で決める校長もいますけどね。
そんな中で新年度の校内の人事が固まっていくのですが、まあ、教員はみんなソワソワする時期ですよね。
みんな不安ですから教員たちはその話題で持ちきりになります。
そして管理職でもない教員それぞれが、校内人事を考えるのです。
あの人は6年生だろう、1年生は○○先生と△△先生で決まりでしょう、とか教員の中で話をするのです。
それが当たるか外れるか楽しんでいるうちは良いのですが、いつしかそれが人物批判になっていくことがあります。
例えば、校長の決めた人事に対して不満を言ったり、新しく赴任する教員に対して「あの人はダメだ」と言ったり、様々です。
経験年数を重ねた教員に比較的多いんですよね。
以前のブログでもお話ししたように、管理職を望まない教員は多いですからね。
私的には、決める側も覚悟と責任があって決めているのですから、文句があるなら管理職になって自分が決める立場になればいいのにと思う部分はあるのですけどね。
ただ、このような話が出てくるのは、学校がうまく回ってほしい、という思いから出ていることも事実です。
そして、なぜこのような話になるかというと、
「学級担任をする教員の能力差が大きい」
という紛れもない事実があるからなんですよね。
その能力差をうまく解消していくこと、またテコ入れが必要な学年(例えば前年度に学級崩壊状態になった学級など)にうまく人を配置することが大切になってくるのです。
ここに管理職は頭を悩ませながら校内の人事を考えていくんですよね。
さて、ここからは個人的に思っていることです。
以前のブログで述べていることですが、学級担任制を見直してみたらいいのにとやはり思いますね。一人の人に責任を任せるのではなく、教員全員で見ていくということでより様々な視点から子どもたちを指導し、育てていけると思うのです。
それと、最近考えていることなのですが、前年度の学年や学級の様子から管理職が判断をして、「指導困難学級手当」みたいなものをつけて、指導が困難な学級・学年の学級担任には手当をつければ良いと思うんですよね。
そうすれば、能力のある教員が管理職から押し付けられるのではなく、希望して指導が困難な学級の担任となり、それ相応の報酬を得る形で頑張れると思うのです。
教員は仕事ができる人もそうで無い人も、基本的には経験年数で給料が決まります。
学校の仕事は多岐に渡りますから一概に能力給の導入は良いとは言えませんが、教員たちがお互いに高め合っていくための集団になるには、こういった考えもあっていいのではないかと思うのです。