教員がブラックであることはすでに周知の事実ではありますが、例えば教員の労働時間が長いことなどは、教員自身の意識の持ち方が原因となっている点も私は否めないと思っています。
時短できるところはぜひ時短していきたいものです。
そこで私自身が考える時短の方法について紹介していきます。
自分自身がやってきたものもあれば、他の方が実践しているのを見ていいなと思うものも含みます。
小学校の学級担任であれば、大体できることだと思います。
取り組む際の留意点も併せて述べたいと思います。
①丸付けを子供にやらせる
隣の人と交換してやるのもいいですが、先生の丸をもらった人からミニ先生になって丸付けをするというのもいいです。
宿題などは係に答えを渡して、やらせることもできます。
もちろん最後は担任がチェックしますが、一度丸付けされているのでその手間は大幅に減らすことができます。
留意点としては、低学年はやらない方が良いこと、時々丸付けが適当になっていないか厳しくチェックすることなどです。
先生がちゃんとみているという気持ちをもたせることは、やはり小学生には必要です。また、漢字の書き取りは間違いを見逃すことが多いので私が丸付けをするようにしていました。
②宿題プリントの裏に回答を載せる
裏に回答を載せて丸付けまでを宿題として出します。子どもの自主学習の力をつけることにもつながりますし、私は一石二鳥だと思いますね。
まず提出率が上がります。
答えを写してきても、まずは目をつぶっていいいかと思います。
学級経営が安定してくれば、同じ時間を使うのにただ答えを写す不毛な時間がいいのか、一つでも新たな知識を得た方がいいのか、それをしっかり考えさせることで子どもたちの取り組み方が変わってくるはずです。
留意点としては、家庭の理解を得ることです。なぜこのようにするのか、どんな力をつけたいと思ってやらせているのか、通信や懇談などで説明をする必要はあります。
③テストは終わったらすぐに提出させる
単元テストなどは、終わったらすぐに提出させるようにしていました。その場である程度丸付けを進めることができるからです。
もちろんしっかりと見直しをさせてから提出させるようにしていました。
留意点としては、終わった後に何をするか見通しをしっかりともたせることです。
問題を解く速さは人によって違うこと、だからこそ自分にとって時間を無駄にしない取組が必要であることを理解することが大切です。
④友達にしっかり教えられる子から優先して教える
ちょっと不平等な感じもするのですが、授業の中でみんなが困っている場面があった時は、聞いて理解したことを友達にもしっかり伝えられる子から優先して教えるようにしています。
そうすれば教える人が必然的に増えていきますし、全員が終わる時間も短くなるからです。
留意点ももちろんあります。
私はこのやり方を子どもたちにも伝えて、効率よくやるためにそうしているんだとわかってもらうように心がけていました。
また教え方が粗末な子はいないか、教える子を選んでいる子はいないか、教えてもらわなければいけないはずなのに黙っている子はいないか、などをチェックすることも必要です。
学力には個人差がありますが、30人を担任1人が常に面倒を見るのでは、パンクしてしまいます。
効率よく力をつけるの一つの方法として、使っていますね。
⑤係活動が機能するように支援する
子どもたちが自治的に活動するようになると、担任の仕事は目に見えて減ります。
持ち物や提出物のチェック、配達物の処理などはもちろん、子供が気づいた仕事をどんどんやらせてみるといいでしょう。
ポイントは「学級のためになること」。どんな小さな仕事でもいいので、一人一役が理想です(なかなかそうはいきませんが)。
細かいことに目を光らせなくてもよくなると、学級担任の仕事はグッと楽になります。
「最近○○くんが忘れ物が多いです」など、情報も子どもたちからどんどん入ってくるようになりますね。
⑥学級通信の発行数を減らす
実際に自分も子供がいるのでわかりますが、学級通信をじっくり読む時間は多くの保護者にはありません。教育に意識の高い家庭はしっかり読みますが、読んでほしいと思っている家庭にはなかなか伝わらないものです。
であるならば、発行数を思い切って減らした方が効率がいいのではないでしょうか。
定期的にではなく、本当に伝えたいことがある時に発行する形でいいと思います。
留意点の一つとして、学年を組んでいる先生に、「発行の数を揃えましょう」と言われることもあるかと思いますので、そこをどうクリアするかですかね。
自分はこう考えているので、と、あえて発行数を揃えなくていのではと私は言っていました。
放課後は校務分掌の仕事をすることがあったり、学年で相談したりといったことに時間を取られます。
ですから、学級事務はできるだけ放課後に残すことがないようにしたいですよね。そのために私なりに実践していることも含め紹介してみました。
全部ではなくても、できそうなことから取り組んでみるといいと思います。