子供が育っているな、力を付けたなあと感じる時がどういう時かといえば、「自分たちだけでやることをしっかりやれているな」と感じる時ですね。
ですからそんな学級にするために日々奔走しているわけです。
その意味で毎日行われるであろう朝の会や帰りの会は、その力をつける一丁目一番地であるといえます。
毎日ありますからね。
私はこの朝の会と帰りの会の取り組ませ方を特に意識してきました。
今回はその方法について具体的にお話しします。
特に高学年になると大切だと思いますが、低学年でもできないかといわれればそうではないと考えます。
何年生でもできるはずです。
そのコツを紹介しましょう。
①司会(日直)のせりふはすべて原稿にしておく
ラミネートをかけるなどしてもよいでしょう。
②担任は「先生から」のコーナーまで一切しゃべらない
最初は時間がかかり、イライラするかもしれませんが我慢です。一言もしゃべらないようにします。
③全員参加する場面を作る
例えば健康観察をリレー形式で行うとか、めあての反省で挙手・起立させるとか、気を抜かないようにします。
とにかく一番大事なのは、任せたからにはやらせる、ということです。
やり始めの頃は、スムーズにできる時とそうでない時がありますが、うまくできたときにきちんと称賛すると、「これを目指せばいいんだな」というイメージがはっきりします。
これを応用していくと、学級会や係活動などでも生きてきます。
ただ、学級会や係活動の場合、朝の会や帰りの会と違い、軌道修正が必要になる場面があります。
どうしてもやりたいことを優先して活動するようになっていくからです。
その時担任は、「本来の目的は何か」という話を真剣に話すことが必要です。
これができないと、ただ単に好き勝手にやる活動になってしまうことがあります。
子供は知恵が働きます。
ある意味ずるいです。
ですから人によって態度を変えたり、隙を見て楽をしたりすることがあるんですよね。
ですから担任は、しっかりとしたポリシーがあり、だめなものは許さないという姿勢をしっかり見せていく必要があります。
担任の考えを浸透させていけば、子どもたちは甘えることなく自ら考え続け、自然に自治的に活動していくようになっていくはずです。