小学校教員kosukedadの日記

思ったことをわりとはっきり書いていきます。毒舌かもです。

学級通信を頑張るな

教員はブラックだと言われ、教員を目指す若者も減っている中でも、現場で働いている者の実感としては、働き方改革が進んでいるとはなかなか思えない現状です。

 

なぜ働き方改革が進まないのでしょうか。

 

要因として考えられるのは、生徒指導に関する案件はいつどこで出てくるかわからないということや、保護者からのクレームや要望が突然来るなどのこともありますが、教員自身の働き方にも問題があると私は思っています。

 

 

そこで今回提言したいのは、

「学級通信を頑張るな」

ということです。

 

ここでの学級通信というのは、学級独自で発行するお便りのことを指します。

行事予定などの記載された学年通信とは別のものと考えてください。

ですから学年1クラスで、学級通信が学年通信を兼ねるものは省きます。

 

この学級独自で発行する「学級通信」は頑張らなくていい、という提案です。

 

もっと踏み込んで話すと、学校として学級通信を無理のない枚数で設定し、それ以上発行することは禁止すれば良いと思っています。

 

 

学級通信は日々の連絡事項のほかに、学級担任の考え方や児童の様子を伝えるのに役立つと考えられています。

 

確かにそう言った面は大いにあると思います。

 

しかし、その学級通信に、教員の本音がしっかりあるかというと、実はあまり無いのではないでしょうか。

 

大して頑張ってもいないのに係活動を頑張ってますと書いたり、日頃の学習や行事のことで児童を褒める文章を書いたりなど、読んだ保護者が喜ぶ内容は書きますが、本当に伝えたい学級の実情・問題点や、保護者に気をつけてほしい点などをはっきり書いている学級担任はどのくらいいるでしょう。

 

そんな学級通信が、担任が「頑張っている」というバロメーターのようになっているのが、私は解せないのです。

 

私の勤務する学校では、学級通信に関して特に管理職から「このぐらい発行するように」とは言われませんが、学校によっては発行数をグラフで掲示する管理職もいるようです。

 

上から特に指示のない私の学校の学級担任ですが、それでも毎週学級通信を作るために遅くまで残って仕事をしています。

 

自然に全員がたくさん出さないといけない雰囲気になっているのです。

そこには自分が出さないと

「去年までの担任はたくさん発行したのに、なんで今年は」

「今年の先生は熱心じゃないな」

などと思われたくない、という面は否定できないでしょう。

 

 

そんな風に頑張って発行する学級通信、

もちろんいつも隅から隅まで読んでくれる保護者の方もたくさんいます。

ありがたい感想をくれる方も、もちろんいます。

 

しかし、子供を持つ親なら共感してくれる方もいると思うのですが、いつでも丁寧に隅から隅まで読みますか?忙しい時なんかは読めないこともありませんか?

 

そして、例えば魂を込めて伝えたいことをしっかり書いたとしても、本当に伝えたいと思っている保護者ほど、そういうものに目を通すことが少ないのです。

 

 

私は思い切って、学校全体で学級通信は辞めてしまっても良いと思っています。

「学校全体で」というのがキーワードです。

 

全く発行しないことに抵抗を感じるなら、月一回の発行にするとかでも良いでしょう。

 

これでも教員の負担感はかなり減るのではないでしょうか。

 

保護者と日頃から対峙している学級担任は、自分から進んで保護者によく思われないかもしれないということはしにくいものです。

 

であれば、本当に働き方改革を管理職が進める気があるなら、こう言ったところから手をつけていくべきではないかと思っているのです。

 

管理職だけでなく一般の教員も、こういった面に問題意識を持って、自分たちの働き方について考えていく必要もあるでしょう。

いつまでも待っているだけでは、そうは変わらないのです。