小学校教員kosukedadの日記

思ったことをわりとはっきり書いていきます。毒舌かもです。

学級立て直しのポイント

学級経営がうまく立ち行かない、いわゆる学級崩壊状態とまではいかなくても、それに近い状況になることというのは、それほど少なくないと思います。

 

そういった状況になった時に、どのように対応していけばいいのでしょうか。

今回はこんな時に私が考えて実践していることを述べていきたいと思います。

 

 

まず、このような状態になぜなるか、ということについておさえておきたいと思います。

 

特定の児童に問題があり、発達障害的なものが要因となっていたり生徒指導的な面が要因となっていたりと要因は様々でしょうが、きっかけになるのはこういった児童がいる学級に多いでしょう。

 

注意を一度で聞かない、何度も同じことをしてしまう、その度に理由をつけて言い逃れをしようとする…こんな児童の指導に困ったことは担任をやっていれば必ずあると思います。

 

私はこのような児童の指導については、

「しつこさを持って接する」

ようにしています。

 

この「しつこさ」というのは、何も反省を求めるために行うのではなりません。

やったことに対して本人がしっかり向き合うことができるまで付き合う、という意味の「しつこさ」なのです。

 

やってしまいがちな、自己満足の指導にならないようにしなくてはなりません。

 

「わかった?」

「はい」

 

「これからどうする?」

「気をつけます」

 

というやり取りだけでは、何も変わらないと思っています。

その子にしてみれば、「はい」「気をつけます」と返事をすればその場から逃れることができる、ただそれだけの気持ちなのかもしれません。

 

 

ですから話していて、心ここに在らずで「あ、この子聞いてないな」と思ったら、一旦話をやめて解放し、時間を空けてまだ呼び出して話を聞くといったこともします。この「しつこさ」が大事だと思います。

 

冷静になって行動を振り返り、自分自身を見つめるまで、あなたからは目を離さないよ、

というメッセージをこの「しつこさ」で表すのです。

 

この人にはごまかしが通じない。

嘘や言い逃れをしても最後まで追及してくる。

そう思わせることが大事だと思います。

言い逃れできれば、「この担任はこうやって逃れればいいんだな」と学習してしまいます。

 

しっかり自分を省みているのかを見極めることができているか、これが教員として求められる資質かもしれません。

この見極めで、例えば児童に発達障害がある場合の緊急性の度合いというのもわかりますからね。

 

 

学級崩壊の状況になる、もう一つの要因として挙げられるのが、同調や諦めだと思います。

 

特定の児童の好き勝手な行動に同調してしまい制御が効かなくなる、そんな状況を見て仕方ないと思ってしまい諦めてしまう、そんな児童が多いと学級は崩壊状態となります。

 

そういった雰囲気も打開していかなければなりません。

当然保護者からのクレームも予想されることになります。

 

一つの例として挙げてみたいと思いますが、私はこのような学級に3つの選択肢を提案することがあります。

 

こんな感じです。

 

今この学級はこんな状態だ。

私は問題だと思っているが、みんなはどう感じているのだろうか。

選択肢は3つあると思う。

 

自分達で正しい方向に進めようとすること。

お家の人に言って何とかしてもらうこと。

何もしないこと。

 

自分達でどうにかしようとするのなら、先生は全力でサポートする。

自分達では何もできないというのであれば、それをお家の人に先生が言って、力を借りる。

何もしないことを選択するなら文句も言っちゃいけないよ。

 

さあ、あなたたちはどれを選ぶ?

 

というような話です。

 

私はあまりしませんが、その後子どもたちに気持ちを書かせてみるのもいいでしょう。

 

子どもたちは基本的に誰かがなんとかしてくれるのを待っています。

今までそうしてきたのですから仕方ありません。

一番良くないのは何も考えないことだよ、というメッセージを私は伝えるようにしています。

 

 

学級の雰囲気を乱す原因になっている児童も、その周囲にいる児童も、

『問題に向き合って自分の頭で考えているか』

が最も大切なポイントであると考えているのです。