小学校教員kosukedadの日記

思ったことをわりとはっきり書いていきます。毒舌かもです。

合わない人に合わせる必要はない

学級経営をしていく上で、目指すべきなのはいったいどんな学級なのでしょうか。

 

一般的には、クラスが一つになって何かをやり遂げることができるとか、みんなが仲良しでケンカはほとんどしないとか、そんなことが良い学級の姿としてあるのかなと思います。

 

 

学級担任をする者としては、誰しも温かい雰囲気のクラスを作りたいと思うはずです。

 

私は、この温かい雰囲気というのが、本当の意味でそうなのか、それとも表面的なものなのかをしっかり見極めて学級の児童を見れるかどうかで、子供の真の成長につなげられるかどうかが決まると思っています。

 

 

私たち大人は、接する人を選んでいますよね。家族、友人、職場…まあ職場には合わない人はいるかもしれませんが、年齢とともに一緒にいて心地良い人と過ごすことが多くなってくると思います。

 

これは自分にとって合わない人や、不利益になりそうな人などを遠ざけ、心地良く過ごしていくための工夫をしてきた成果です。

 

 

ですが子供は、ある意味自分の希望とは関係なく、無理やり学校という枠の中に入れられ、自分の希望とは関係ない人達と一緒に過ごすことを求められるわけです。

 

合う人、合わない人がいるのは当然のことです。もしかしたら誰とも合わないという子だっているかもしれません。

 

学級担任は、そのことを念頭に置いて学級経営をしていく必要があると思います。

 

 

私は以前から、学校というのは

「将来社会に出て人と関わっていくためのトレーニングの場である」

と言っています。

 

合う人とはどのように接していけば良いのか。それが2人なら?3人なら?はたまたもっと多いグループなら?

状況によって仲間との接し方は変わってくるはずです。

 

合わない人とはどう接したら良いのか。一緒の活動をすることになって、あからさまに避けたり嫌味を言ったりしたら、周りの雰囲気が悪くなります。

かといって自分の気持ちを完全に押し殺して仲の良いふりをしても、ストレスが溜まります。

 

合わない人に対しての上手な距離の取り方を学んでいく必要があるのだと思います。

 

学級担任は子供たちに対して、今述べたようなことをこの学級では学んでいくのだと伝えていくことが大切だと考えています。

 

そして、このような指導をしていく中でも、温かい雰囲気の学級は作れると思うのです。

 

大切なことは、

「攻撃しない」

 

そして

「1人でいようが、大人数でいようが、それは優劣ではない」

 

ということをしっかり伝えていくことだと思います。

 

 

このような学級経営は非常に難しく、学校の今の現状からすると、学校行事などではどうしても集団至上主義になってしまうので、全ての活動でいうのは無理かもしれません。

 

しかし、担任がこのようなコンセプトを持っていると学級の子が理解すれば、少なくとも学級の中では、みんなが心地良い空間を作ることができるのではないかと考えています。

 

色々な子がいる中で、なかなか難しいですが、私自身も毎日試行錯誤しながら学級経営に取り組む日々です。