「担任ガチャ」
「先生ガチャ」
という言葉を耳にするようになりました。
これ自体は最近の言葉ではありますが、実際こんな考え方は以前からあったのではないでしょうか。
「あの先生は嫌だな」
「○○先生が担任になればいいな」
私たちもいつも思っていましたよね。
実際、始業式に校長が行う学級担任の発表で、歓声が上がる学級もありますし、全くノーリアクションの学級もあります。
子供は正直なので、時に残酷です(笑)。
まあ、前置きは置いておいて、実際のところ、学級担任は運任せであるように思われますが、学校側としては色々考えて配置している現状があります。
一様には言えませんが、新年度が始まる前の段階で、問題のありそうな学級には力のある教員を配置します。
「お、○○先生だ。よかったー」
と思う学級は、実は問題のある児童が多い学級かもしれません。特にクラス替えを行った後の学年などは、その傾向が強いかもしれませんよ。
逆に、
「この先生か、あまりいい印象ないな」
という学級は、元々は手のかからない子が多い、平和な学級かもしれません。
一年の初めはこのようにスタートしても、年度が終わる頃にはやはり力のある教員は問題のある児童もしっかり育て、立派な学級にする場面を何度も見てきましたね。
逆に最初はなんの問題もなかった学級が、日を追うごとに問題が出てきて、こんなはずじゃなかったのになあと思う学級も毎年のようにあります。
実際のところ、学級担任自体の個人の能力差が大きい、ということは事実です。
ですから、ガチャというのは本当だと思います。
力のある教員というのは、概ね子供たちの人気にも比例する部分が多いです。
人気のある、というのは、ただ面白いとか優しいだけとかではありません。
厳しい面がある先生も人気があったりします。
結局は、認めてほしいところをしっかり認めてくれる、良くないことは理解できるように指導してくれる、わかりやすい授業をしてくれる、誰に対しても平等に接してくれる、そんな先生を求めているのです。
小学校の場合、学級担任制なので、同じ先生の話をずっと聞くことになります。それはそれで信頼関係も生まれて良いのですが、いろんな先生の話を聞くことで幅も広がり、価値観も多様化すると思うんですよね。
ガチャにならないように、私は以前からこんな考えを述べていました。
と思ったら、最近こんな記事を目にしました。
学級担任を無くすことを、実際にやっているところもあるんですよね。
行政が主導するなどして、一部教科担任制を敷き始めている小学校も多くなってきていますが、まだまだあくまで一部です。
「子供を管理する」
から
「多様な価値観を身につけさせて、子供自身に決定させる」
そんな学級・学校経営をしていくことが、これからの時代を担っていく子どもたちにとって必要な力を身につけることにつながるのではないかと思っているのです。