小学校教員kosukedadの日記

思ったことをわりとはっきり書いていきます。毒舌かもです。

別れの季節

明日から4月、新年度が始まります。

 

子どもたちとは修了式や離任式を終えてお別れしましたが、教員同士はこの3月末の数日がお別れの日となります。

 

転任する際の片付けはとても大変です。

 

何年分もの資料が山のように出てきますからね。

長く学校に勤務すればするほど、とてつもない量になります。

まして学校は、他の業種と比べても紙媒体を使う業種だと思いますので、シュレッダーをかけるだけで1日が終わってしまう、といった先生方も多いです。

 

これはあるあるなのですが、学級担任をしている先生が自分の教室を片付けていると、子供に返していなかったプリントなどが奥から出てきて、来年も残る先生に預けるといったこともよくあります。

 

職員室の机からはいつのかわからないお菓子が出てくることもよくありますね。

 

 

教員の場合、異動がわかってから転任するまでの日数が短いのもそうですが、現実的には子どもたちとのことが一段落しないと、転勤に向けて動き出せないというのが厳しいんですよね。

 

ですから、修了式が終わってからの実質5日間くらいで出ていくことになるのです。

 

その間に新しい学校に挨拶と引き継ぎに行って、今いる学校でも引き継ぎをして片付けをして…ということですからね。

新任校が遠方だったりするとそれだけで1日が終わってしまいます。

 

 

私の勤務する学校でもそんな先生方が何人かいました。

 

 

さて、初任者は大体3年で異動するのですが、特に目をかけて可愛がっていた初任者の異動は寂しいですね。

 

入ってきて右も左も分からない状態から、みんな3年で本当に立派な教員になります。

 

私の学校はこのブログでも何度か紹介していますが、なかなか生徒指導の難しい学校です。時には指導がうまくいかず悔しくて涙を流したり、保護者からの納得のいかない要望に怒りを抑えたりしながらも、精神面でも指導技術面でも大きく成長して羽ばたいていきます。

 

そういう姿を見るのは本当に嬉しいですね。

 

先日も、転任する初任3年目の先生に昼食を誘われ、

 

「kosukedadさんのおかげで頑張れました。お別れするの寂しいです。ありがとうございました。」

と言われました。

「kosukedadさんも私とお別れするの寂しいでしょ?」

と言われたので、

「そんなことねーよ」

と照れ隠しで言いましたけどね(笑)。寂しいものです。

 

 

さて、私たち長く勤めている教員は、学習に関する指導法や、保護者対応の技術的な面もそうですが、若い教員にやっていてよかったな、これはこの仕事しか感じれないよな、と思わせるような場面を作ることが重要だと思っています。

 

私の住む地区は、ど田舎と言っていい地方ですから、教員をやめた時に別の仕事が同じような条件ですぐ見つかるかと言われたらほとんど無いに等しいです。

 

それもあって離職率は低めに推移していると思われますが、病気休暇を取る先生などは年々増えている印象です。

 

都会の方に行くと別な仕事もたくさんあるでしょうから、若者がそもそも教員を目指さないという選択をする人も多いでしょうし、早い段階で辞める人も多いのでしょう。

 

働き方改革を進めて、業務の環境を改善していくことはもちろん大切ですが、それと同時に、教員のやりがいを感じる場面をしっかり増やしていく、ということも大切だよなあと思うのです。

 

「学校の先生、辛いと思ったけどやっぱりやってよかったです。嬉しいことや感動することがたくさんありました」

先ほど話した転任する初任3年目の先生が言ってくれました。

 

新しい学校でも頑張れよ。