小学校教員kosukedadの日記

思ったことをわりとはっきり書いていきます。毒舌かもです。

春、この時期頑張ることの大切さ

新年度始まって2週間が経とうとしています。

 

新体制で始まった私の学校も、学級や学年のカラーが徐々に見え始めてきています。

と同時に、気をつけなければならないなあと感じる児童やクラスも浮き彫りになりつつあるなあという印象です。

 

4月の年度初めから連休に入るまでの数週間、これで1年が決まってしまうなあと感じるのです。

 

この始めの数週間を間違えて入ってしまうと、1年間なかなか取り返せない状況になってしまう例を何度となく見てきました。春のこの時期は頑張りどころなのです。

 

私は長時間労働はしたくない人です。ですから、帰宅が遅くなる可能性がある保護者との面談や電話は嫌いです。そんな私だからこそ、春は少し帰りが遅くなっても頑張ります。

 

保護者からの電話が鳴り止まない1年を過ごすのか、放課後は自分の仕事に集中し、それが終わったらすぐに退勤する1年を過ごすのか、ここで違いが出るからです。

 

 

そんな私が考える、学級経営を行う上での、

「春、特に意識してやっておくべきこと」

をまとめてみたいと思います。

 

 

①静寂の空気をきちんと作る

 

話を聞く態度はとても大切です。静かに聞くまでの時間をどう作るかですが、

「待つ」

これに尽きるのではないでしょうか。大きな声を出さなくても児童にしっかりと行き届いた指導ができる教員は、これができます。

 

また、先生が話しているのに茶々を入れてきたり、「えー」「嫌だー」と言ったネガティブな発言をしっかりと潰しておくことも大事です。潰すと言うのは言葉は悪いですが、「今の発言をどう思う?」と違う児童に聞いてみればよいのです。真顔で。

 

一番良くないのは、よくない発言に反応する児童が生まれることです。一人であればある意味除け者にすることで、「もうやめよう」という気持ちにさせることができます。

 

 

②この先生の言うことをきちんと聞かないと自分にとって不利益が起こると認識させる

 

子どもは教師を試します。学級担任が新しくなった時、「この先生はどこまでだったら許すのだろうか」という気持ちが子どもたちにはあるからです。

 

先生の基準がぶれると良くないと以前のブログでも書きましたが、しっかりとした基準を持って、誰に対しても同じ基準で接し、だめな時はしっかり叱ることが必要です。

 

そして、そう言ったことをした児童が、心理的に損をしたなと思わせることも大切だと思います。例えば、自分がしたことをお家の人に必ず話させるなどです。「あとで電話してきちんと言えたか確認するからね」とも付け加えます。こうすれば「親に話したくないことはやめよう」とも思えますし、実際に話していれば「よく正直に話したね」と褒めて終わることができます。

 

 

③全体を見るときと個を見るときを使い分ける

 

全体の指導をする時と、個別の指導をする時をうまく使い分けることが上手なのが、学級経営の上手い教員です。同じを子を指導するにも、全体の場では厳しめに言って、個別に呼んだ時には諭すように言うという事があります。これは、全体の場では全体の基準があるからです。「ならぬものはならぬ」というスタンスですね。

 

でも、児童の特性や事情もあるわけです。それを個別での指導の際に、「わかるんだけどね」という感じで聞いてあげて、諭すことも必要だったりするわけです。「ならぬものにもわけがある」という感じですかね。

 

 

④保護者との関係を大きな問題が起こる前に構築しておく

 

学級担任は前担任からのデータを引き継いでいます。したがって、前の学年でトラブルを起こした児童や気をつけるべき保護者などはある程度わかった状態でスタートします。

 

ある程度トラブルになりそうな児童は予測できますし、大なり小なり、必ず問題は起こってくるものです。その問題が起こった時に、担任の先生を始めて知ったような状態だと、話が拗れる場合があるのです。

 

ですから、「先生はうちの子をわかってくれている」状態を作っておくことが必要なのです。多少面倒ですが、「今日こんなこと頑張ってましたよ」などという他愛もないようなことで一本電話を入れておくと、後々問題が起こった時にも話しやすい雰囲気で進めることができるのです。

 

私が気をつけているのはこんな感じですかね。

 

さて、私の学校にも、素晴らしい学級経営をする先生方はたくさんいます。

身近に良い例がたくさんあるのですが、若い先生方は自分のことに無我夢中で、なかなか周りに目を向ける余裕がありません。

 

そんな先生方にも気づいてもらいたい。そしてこの後の3月までの道のりを充実したものにしてほしい、そんな気持ちを抱きながら、私は職員室でちょっとした時間に声をかけるのです。