小学校教員kosukedadの日記

思ったことをわりとはっきり書いていきます。毒舌かもです。

地域社会と子供

地域の子供の行事といえば、どんなのを思い浮かべるでしょうか。

 

私が子供の頃は、とにかくたくさんありました。

 

町内で山車を引くお祭り。

町会対抗のソフトボール大会や運動会。

子供会の行事でレクリエーションをしたこともありました。

 

今、私の地域では、このほとんどが行われないようになりました。

 

 

少子化の影響で単純に子供が少ないということがもちろんですが、それ以上に世話をする大人がいなくなったことが要因になっている部分も多いようです。

 

子供の面倒を見ることにあたって、煩わしさが莫大に増えたことが、そんな大人が減った原因になっているのかなと、教員という子供に携わる仕事をしている私は思うのです。

 

怪我をしたら?

子供同士が喧嘩をしたら?

あげたおやつでアレルギー反応を起こしたら?

子供が親に自分の文句を言ったら?

子供の失礼な態度に我慢できないかも?

 

 

とにかく考えることがたくさんあり過ぎて、こんなに気を使うなら辞めてしまおうという気になるのもわからなくはありません。

 

感謝されることよりも(別に感謝されたくてやっているわけでは無いとは思いますが)、文句や意見を言われることが多くなれば、誰だってそうでしょう。

 

 

確かに今の子供は難しくなりました。精神的には幼くても情報だけはたくさん持っていたり、発達障害的な面でよくわからない行動をとる子がいたりと、本当に気を使います。

 

その周りにいる親も子供と同じように様々な人がいて、理不尽な事を言われることは少なくありません。

 

実際、私の勤務先の学校にも、地域での子どもたちの自転車の乗り方が悪いとか、ゴミを散らかしているとか、苦情の連絡が入ることもありますが、そのほとんどは「学校で注意して欲しい」と言います。

 

その場で注意したらいいのに。

 

と思うこともありますが、それが今の社会の実情なのでしょう。

 

それくらい、子供と地域住民というのは離れた存在になったのかもしれません。

 

 

ですが、です。

 

やはり子供は宝だなと私は思います。

 

地域から子供がいなくなるのはやはり寂しいと思いませんか?

 

保育園や小学校から聞こえてくる遊んでいる声。

中学生や高校生の若さのエネルギー。

何にもかえられない、未来への希望だと思うんですよね。

 

今自分自身が、徐々に縮小・衰退している町に住んでいて、本当に痛感するのです。

 

この先この街はどうなって行くのだろうかと。

 

子供がたくさんいる、増えていくということが、やはり未来につながっていく街づくりなのではないかと。

 

さまざまな事情を抱えている人達も多く、多様性を認めることも経済的な問題を抱えていることも理解していますが、子育てに関わる人々を支援していくことが、街づくりや地域づくりに役立っていくのだということを、みんなが共通理解して進めていきたいなと感じるのです。

 

その中心となるのは、もちろん家庭と学校だと思いますが、地域の中で、その地域の子どもたちを育て、やがてその子供が大人になり、また地域の子どもを育てる、当たり前のようでできなくなっていることを、もう一度できる社会になってほしいと思っています。