小学校教員kosukedadの日記

思ったことをわりとはっきり書いていきます。毒舌かもです。

子供に関する職業が人気になれば世の中が変わる

人口そのものや若年世代の著しい減少は日本全体の社会問題となっています。

 

そんな事もあり、政府は異次元の子育て支援策と銘打って、さまざまな支援策が漏れ聞こえるようになってきました。

 

国だけでなく、もちろん県や市などの地方公共団体などもそうですよね。

給食費の無償化など、もうすでに具体的に行っている自治体もあります。

 

 

私も教員でありますが、子供を2人今現在育てていますので、子育て支援を充実させることは大変ありがたく、これからもさまざまな支援を行っていただきたいと思っています。

 

それと同時に思っていることは、今現在教員の多くが抱えている問題を考えると、この方策が進んで行ったときに、子供を育てる親世代がそれが当然だと言わんばかりに要求が増え、子供を育てる職場で働く人たちがさらに疲弊していかないかという事です。

 

そんなことはない、と思う方も多いかもしれませんが、私の勤務する学校を例にすれば、家庭の教育力に問題がある家庭の方が子供がたくさんいたりします。そういった家庭の児童や保護者の対応に日々追われている現実もあります。

 

このような家庭が増えることも予想されるのです。

 

 

日本が子供の笑顔で満ち溢れ、社会全体が活性化していくためには、もちろん子育てする親や子供たち本人に対して支援する事ももちろん大事ですが、それと同時に、子育てに関する場で働く人々にとっての支援というのが大切なのではないかと思います。

 

本気で待遇改善していかなければ、保育士や幼稚園教諭、小学校中学校の教員にしても、成り手がどんどん減っていき、優秀な人材はどんどん他分野に流れていってしまうのではないでしょうか。

 

下手をすると保育園の待機児童問題のように、学校に通わせたくても教員が足りないことで登校できません、なんてことにもなりかねません。

 

現実的でないと感じている方もいるかもしれないので補足しますが、精神的な問題で出勤できない教員や出張、病休の教員が重なり、校長までもが学級に補欠として入る日が、私の学校で今年度だけでも何度かありました。

「もうあと一人休むと休校にしないといけないね」

なんて会話してましたからね。

 

 

もちろん教育の水準の低下も起こってしまうでしょう。それが国のためになるでしょうか。

 

一定レベルの教育を受けさせたい、そう思う親も多いでしょう。私立を選べる地域はいいですが、多くの地方はそうはいきません。公教育のレベルが下がれば、地域格差はますます広がっていくことに繋がるでしょう。

 

こういった面からも、教員や保育士の待遇改善をして、この現場で働きたいという人材を増やしていかなければならないと感じています。これも子育て支援策の一つだと私は思うのです。

 

 

子供を預かる職業が人気になれば、世の中が変わると思うのです。

今の世の中は子供に関わるとめんどくさい世の中です。

この雰囲気を変えていきたい、そんなことを思いつつ、何が自分にできるのか考えている日々なのです。