特別な支援を要する児童について、私たち教員はさまざまな対応を求められます。
特別な支援を要する児童というのは、特別支援学級に在籍している児童や、また保護者の意向で普通学級に在籍しているものの発達障害の傾向の強い特性を持った児童のことです。
一様に考えることはできませんが、私はそういう子たちと一緒に活動していて、何となく自分なりの接し方のポイントのようなものがあるなと感じたんですね。
今回はそんなことを話題にしたいと思います。
題して、
「支援を要する子に接する時のポイント3選」
です。
まず大前提として言っておきたいのは、「私なりの」であるということです。
子どもたちは千差万別。
私はたまたま自分の接し方に合う子に出会っただけで、いろいろな子がいますから、私のやり方が全く通用しないことだってあるかもしれません。
まああくまで参考として、見て貰えばいいのかなと思っています。
ではいきましょう。
①言葉だけのコミュニケーションではなく、体を使ったコミュニケーションをとる
私がやっていたのは、「頭を撫でる」「握手する」「肩をポンポンする」です。子供によっては嫌な子もいますし、セクハラなどと言われることもあるので慎重にやる必要はありますが、保護者にもそうやっていることを伝えて、理解してもらっていますね。
支援の必要な子の中には、人間関係をうまく築くことができない子もいます。教員に対しても妙に馴れ馴れしく接してくる子もいます。それも認めつつ、でもそうじゃないよと教えつつ、距離感を考えることが大切です。
②特別扱いはしないと言いつつ、時には特別扱いを
我々教員は子どもたちに対して平等でなくてはいけません。ですから全体の場ではそのように子どもたちに接します。そうなると、支援が必要な子は落ち着きがなかったり話を聞かなかったりして、注意されることも多くなります。その際には「特別扱いはしない」と厳しい口調で言うこともありますが、少し別の空間で2人だけで話をする時などは、「あなたのことは特別気にしているんだよ。見てるよ」などと言っていますね。
③叱る時には特性を理解した上で、遠慮せずに叱る
特性を理解していないと、叱っても何の意味もなさないことがあります。クールダウンが必要で時間を空けないと話が入ってこない子もいますし、まず自分のことを話さないと気が済まない子もいます。待つという時間も大切になります。納得できる状況にないといくら指導しても何にもならないからです。ですが、「ダメなものがダメだ」という姿勢をはっきり見せることは、子供にとっての信頼につながるような気がするんですよね。大切なのは「納得感」です。
あともう一つ、とても大事なのは、短時間で叱り、後に残さないと言うことです。
ネチネチ言われると嫌ですよね。
切り替えがなかなかできない支援の子たちに見本を示す意味でも、しっかり切り替えて接するようにしていますね。
振り返って考えた時に、この3つを意識しているなあと思ったので、今回このような形でまとめてみました。
細かなコミュニケーションの仕方は専門で勉強されている方の方が詳しいでしょうし、専門書も多くありますから、そちらを読めば良いでしょう。
ただ私自身、他の先生方の接し方を見ていて「もっとこうすればいいのにな」と思うことがあったんですね。
それをまとめてみると、細かい具体的な指導というよりは、「大きな意味での接し方」だなと思ったのです。