小学校教員kosukedadの日記

思ったことをわりとはっきり書いていきます。毒舌かもです。

教員の残業事情と仕事効率化の秘訣

私が勤務している学校では、定時に帰る教員はいません。

ほとんどの教員が、2時間近い残業をして帰るというパターンです。

 

やはりどうしても仕事が勤務時間に終わらない教員が多いのです。

中には、「あなたの仕事の量ならとっくに終わって帰れるでしょ」という人もいますけど…

 

教員は、残業手当が出ない代わりに教職調整額というものが給料に上乗せされているため、残業への意識が薄いということもあるのですが、やることが多すぎるというのは事実です。

 

ただ、仕事を効率化すれば早く終わることもたくさんあります。

 

問題は、同僚教員の仕事の仕方が旧態依然としていることが多く、年齢的に上のベテラン教員に下の世代が方法を合わせてしまうため、効率的に仕事ができない、といった面が大きいのかもしれません。

 

とはいえ、どの教員も(まれに学校から帰りたくないのかなと思う方もいますが)できれば早く帰りたいと思っているはずです。

 

そこで私が普段意識している、仕事を早く終えて帰宅するためのちょっとした秘訣をお教えしたいと思います。

 

大前提として、途中で仕事を投げ出して帰っている、と思われるような形の帰宅は絶対にアウトです。

自分への信頼を失うことになりますし、周囲に同じような考え方が浸透しません。

 

周りも早く帰ろうと思うような姿を見せないとあまり意味が無いと思うんですよね。

 

 

私が心がけているのは、

 

①前年を踏襲するようなことは極力省力化し、一部にオリジナリティを出す

 

前の年度にも行った行事等は、データをもとに極力短時間で仕上げます。やることとしては、日付の変更、役割分担における名前の変更などですね。その上で、どこか変えれるところはないか考えます。1カ所でも変われば、それは完全オリジナルです。アイデアをその部分に集中すれば、自分の計画になるはずです。

 

②自分じゃなくてもいいことは誰かに任せる

 

学級経営において大きなウェイトを占めるのは、子どもたちの提出物の管理です。金銭や個人情報が絡むものは除いて、子どもたちに出来ることはどんどんやらせます。忘れ物チェック係、プリント採点係…なんでも子どもたちにやらせてみると、自治的な活動が多くなり、学級が良い方向に進んでいきます。

 

③ペアやグループ(学年やブロック)の中で決めごとをつくる

 

教員は学級担任としては1人ですが、基本は学年団として複数名で協力して動いていると思います。隣のクラスの先生と進度のバランスを取ったり、行事の準備をしたりするでしょう。早く帰るには、この学年団が一致して進めないと、少しぎくしゃくした関係になってしまうかもしれません。ですから学年団として、週に一回は定時退勤にするとか、お互いに早く帰る日を設定するとかを決めてしまえば良いのです。

 

④授業はパターン化する

 

日々の授業こそ、帰宅を早めるための一丁目一番地だと思います。各教科の授業の進め方をパターン化し、それを子どもたちにも身につけさせる。これができれば業務の負担がかなり減ります。ただ、そのためには学級の子どもたちが担任のやり方を認めなければなりません。「ああ、こうすれば授業の内容がわかるな」「なんか力ついてきた気がする」と思ったり、授業が面白いなと感じたりしなければ、意味がないのです。

 

 

学校の先生の業務は多岐に渡りますから、これだけやれば早く帰れる、と決まる訳ではないですが、意識として持っておけばかなり働き方の改善につながるはずです。

 

と言いつつも、保護者への対応とかでなかなか思い通りにはいかないんですよね…