良い学級の条件とは、一体なんでしょうか。
いろんな考え方があると思います。
学習面のことを言えば、お互いに学力の面で刺激しあったり、意見の交換が盛んだったりといったことがあげられるでしょう。
ただ、長い時間を過ごすクラスです。
生活面の充実なくして、良い学級にはならないのではないかというのが、私の考えです。
そこで、そんな良い学級づくりについて、どんなアプローチをしていったら良いのか自分なりの考えをお話ししたいと思います。
結論から言います。
「ゲームを楽しめる学級にしましょう」
ということです。
ここで大切なのは、「楽しむ」についての理解です。
子どもたちはともすると、自分が楽しむことを優先して、周囲の子が楽しんでいるかが見えなくなることがあります。
それでは「楽しむ」ことにはなりません。
自分も周りの子も、勝った子も負けた子も、みんなそれぞれが満足できることが「楽しむ」なのです。
ですから、なかなか難しいことだとも言えます。
ここでのゲームは、学級の中で行う室内ゲームなどを指すのですが、みんなが楽しむためには、たくさんのクリアしなければならないポイントがあります。
このポイントが、学級の雰囲気が良くなるポイントとかなり近いのです。
ですから、ゲームを楽しめる学級にしていくと、学級全体の雰囲気が良くなっていくわけですね。
私が考えるポイントは全部で7つです。
①先生とのコミュニケーションがしっかり取れているか
②子ども同士でのコミュニケーションが取れているか
③人によって態度が変わる、ひいきが横行していないか
④自分の意見ばかり主張して、他人の意見を聞かない子がいないか
⑤全体のことを考えたルールづくりができているか
⑥振り返りをしっかりして今後に生かそうとしているか
⑦先生主体から児童主体へと徐々に変化させていっているか
順番としては、①から順番に取り組んでいくといいでしょうね。
まずは担任が進めて、ルールを知るにはしっかり聞くことや、こうやって楽しむんだということを教える必要がありますからね。
特に子どもたちは相手のことを考えるのは難しいですから、担任が先頭に立って、
「今の態度だとゲームがつまらなくなっちゃうね」
「◯さんみたいに、負けても笑顔で楽しんでくれると嬉しくなっちゃうなあ」
などとあえてみんなの前で発言すると、子どもたちは気をつけるようになってきます。
②の段階になると、少し担任から離れるわけですが、そうなるとまた新たなトラブルが出てきます。
コミュニケーション不足による言い争い、友達を優先したひいき、人の意見を取り入れない、などです。
これらをクリアしていくことで、ゲームの楽しめるようになりますし、人としても成長していくと思います。
最初はうまく行きませんから、終わった後にしっかりと振り返りをさせることがやはり大切なのだと思います。
最終的には⑦の形が理想ですが、担任はしっかりと見届け、気になる点はアドバイスしていくのが大事です。
子供ですから、そう簡単にはいきません。
場合によってはまた①からやり直すなんてこともあるでしょう。
順番通りにはいかないのです。
ただ、大体の子どもたちはゲームが好きです。
ですから、自分からやろうとする意欲は他の学習に比べるとあるんですよね。
意欲があるということは力をつけるチャンスなわけです。
短学活や授業の隙間時間、学期末のお楽しみ会などで、楽しみながら力をつける、一石二鳥のゲーム大会ができる学級を目指したいものです。