今回はたまーにする、少し攻めた内容シリーズでいきたいと思います。
「校内にカメラを設置すれば良い」
という話です。
多くの学校では、不審者の侵入防止のため、校門や玄関などにカメラを設置していると思います。
ですが今回私が言っているのは、カメラを設置するのは校内、教室や廊下という意味です。こうなると数はかなり少なくなるのではないでしょうか。
警備会社のWEBページなんかを見ると、学校が監視カメラを導入することについてかなり詳しく載っていますね。
いろいろな意見はあるとは思いますが、私はメリットはかなり大きいと思っています。
いくつか挙げてみましょう。
①不審者の侵入の防止
言わずもがな、校内に入った不審者の早期発見ができます。入ってしまった場合の被害を最小限にとどめることにもつながるでしょう。
②教員の不適切な対応、体罰などの発見
教員の暴言や差別的な発言、体罰などの発見ができます。また、教員自身も、指導が適切か少し考えたり、感情的になることを抑えたりすることにつながると思います。
③児童、生徒同士のトラブル、犯罪の発見
喧嘩がどのようにして起こったのか、両者から話を聞いても整合性が取れないことも多いです。カメラがあることで正直に話すことにもつながると思います。
盗難など犯罪行為の証拠、抑止にも効果は当然大きいでしょう。
④いじめの早期発見
いじめは休み時間に起こることが当然多いです。そして、教師の目の届かないところで起こります。早い発見にもつながりますし、証拠としての材料とすることができます。
⑤保護者への説明、証明の材料
児童、生徒間のトラブルがあった際に、保護者に説明するための材料として活用することができます。
言った言わない、やったやらないということになるのであれば、証拠としてカメラ映像を使えば、教員は対応の時間を減らすことができます。
少し前までは、教室にカメラをつけることに対して、学級担任など教員側が抵抗を感じていた部分も多かったと思います。
私自身もその1人です。教室にカメラなんて、自分の発言を監視されているようで嫌でしたから。指導することを萎縮してしまう気がしていたのです。
しかし、私の体感的に言うと、教員側もつけて欲しいと思っている人が徐々に増えているのではないかと感じています。
児童の話の整合性を取るのに時間がかかったり、保護者対応に苦慮していたりしている教員があまりにも多いからです。
最近は、自分の子供の言っていることを全面的に信じる保護者も多いですから、保護者への説明のために教室内のトラブルの事実確認に学級担任が膨大な時間を取られている様子を見ていると、「カメラがあると一発なのに」と思ってしまいますね。
働き方改革を進めるのであれば、業務の時間を減らさなければなりません。
教員の多くがなぜ勤務時間が長くなるかというと、「生徒指導」と「保護者対応」があるからです。
この2つはどのくらい時間がかかるか計算できないのです。
ましてや、いつ起こるかわかりません。教材研究や学級事務は、本来は自分で計画的に進めることができますが、生徒指導と保護者対応が入ってくると、これらは後回しにしなくてはなりません。
結果として、教材研究や学級事務も計算できない業務になってしまいます。
これを防がなくてはならないのです。
問題点ももちろんあるでしょう。ここでは3つ挙げておきます。
①人権やプライバシーの問題
②カメラをつけても、カメラのない場所、死角で問題が起きる可能性
③コストの問題
どれも無視できない問題点だと思います。しかし…
①はもはや町中至る所にカメラがある時代ですから、それほど問題にはならないのではないでしょうか。学校は公共の場所ですから。
②。これを言っているとキリがありません。いじめにしても盗難にしても、死角になる場所があることを知っておくだけで、未然に防ごうとすることはできるのではないかと思います。
③のコスト面の問題は難しいですね。かなりの費用が掛かるらしいです。
私個人的には、教員の負担を減らすため、校務支援のシステムを莫大な予算をかけて導入するなら、カメラを設置した方が、保護者対応に取られる時間を校務に回せ、その方が効率が良いような…
まあ、これはあくまで個人的な意見ですが。
学校の至る所にカメラがある学校というのは、一部私立学校にはあるかもしれませんが、公立の小中学校はまだまだ少ないと思います。
ここまで述べたように、メリットは大きいと思うんですがね…
みなさんはどうお考えでしょうか。聞きたいですね。