小学校教員kosukedadの日記

思ったことをわりとはっきり書いていきます。毒舌かもです。

説得力をつけるには

よく、この先生だとなぜか子どもたちが素直に言うことを聞く、ということがありませんか?

 

今回はこのことについて考えていきたいと思います。

 

 

このテーマでの最大のキーワードは、やはり「説得力があるか」ではないかと思います。

 

この場合の教師の「説得力」は、さまざまな要素を指します。見た目もあるでしょう。保護者や兄弟などから伝えられた情報もあるでしょう。もちろん、話の説得力もそうです。

 

 

子供って本当に人をよく見ていますよね。見抜いている、と言ってもいいかもしれません。

 

この先生には「ここまでやっても(言っても)平気だろう」というラインを読んで行動しているなと思いませんか?

 

 

最初に挙げたような、子供がなぜか言うことを聞く先生というのは、その学校の中で既に実績を積んでいたり、見た目が恐かったり、もちろん指導力があって、話にも説得力があったりということは言うまでもありません。

 

 

では、実績もなく見た目も優しい若い先生などは、どうすれば子どもたちが素直に正しいことをしていくようになるのでしょうか。

 

 

そこで必要となるのは、やはり話の説得力でしょう。

 

子どもたちを指導する上で、若い先生方は話の説得力を身につける必要があります。ある意味、子どもたちをきちんと論破してやらなければいけないと思うのです。

 

何となくこんな感じ、で言ったことは子どもたちにも何となくでしか伝わらないのではないかと私は思います。

 

 

ではどうやって「説得力」を身につけるのでしょうか。

 

一番強いのは自分の経験でしょう。これは当たり前ですね。自分が体験した辛い思いや嬉しさ、喜びはしっかり話すと伝わります。

 

ここで大切なのは、一方的に話すのではなく、時折子どもたちに問いかけながら、自分と重ね合わせて考えられるような時間をとって話すことです。

 

そして、しっかり聞いている子の目を見て話します。

 

どんなに大切な話をしていても、聞いていない子はいるものです。気になるかもしれませんが、6割の子に伝われば良いと思ってそこは割り切って話すといいと思います。

 

聞いている子の目を見て話すと、「私に言ってくれている」という信頼感のようなものに繋がります。これを繰り返していくと、先生を信頼する児童が一人、また一人と増えていくのです。

 

 

経験などがあまり関係のない内容の話の場合はどうするのでしょう。

 

まずは自分の気持ちを伝えることでしょう。「その言い方は先生は好きじゃないな」「そんな行動をして誰が得をするの。私は誰も得をしないと思うんだけど」というようにです。

 

これも一方的に言わずに、問いかけながら話すことが大事です。

 

子どもたちは判断の規準を探しています。

 

正しいことの規準を先生がしっかりと示すことによって子どもたちは安心します。気をつけるべきことはとにかく一貫して同じ規準で話すことです。これがぶれると全く説得力がなくなります。

 

逆に言えば、ぶれなければ先生の発言はどんどん説得力を増していくのです。

 

 

若い先生方は、自分にこんなこと言えるのかなとか、自分自身がこれはどう判断したらいいんだろうと思うことも多いと思います。

 

その時は近くにいる先輩の教員に相談したり確認すれば良いのです。そして、自信を持って子どもたちの前に立って話せば良いのです。

 

先輩の先生方でも、例えば私のような適当教員は、自分のことを棚に上げて、自信満々に子どもたちに話しますからね(笑)。

 

 

話の説得力を身につけて、自信を持って指導する若い先生が1人でも増えてくれればいいなと思い、自分の職場の若手にはこんな感じでアドバイスしています。

 

学級経営がうまく回り始めれば、結果的に自分の仕事を減らすことにつながりますからね。無駄な仕事を増やさないために、しっかりと指導することが大事なのです。