前回のブログで、「教員は本当にブラックか?」という内容を書きましたが、タイミングよくこのことが話題に上がっていましたね。
ワイドナショーという番組で武田鉄矢さんが槍玉に挙げられたという話です。
武田さんといえばあの「金八先生」ですよね。
金八先生は私よりも年齢的に上の方が本当の意味でリアルタイムなのでしょうが、内容は再放送や第二、第三シリーズなどもありましたし、いろんな番組で取り上げられることも多いですので、よくわかりますよね。
金八先生が問題のある生徒のために奔走し、生徒たちが少しずつ心を開いていくという人気ドラマです。
ワイドナショーでは、教員のなり手が不足していることを話題にした際に、ゲストの武田さんに、金八先生のようなドラマが今の教員の忙しさや保護者の過度な期待につながっているのでは、という話を冗談っぽくした場面がありました。
武田さんも、
「責任の一端は私にもありましたか」
と苦笑いされていましたね。
まあ、確かに金八先生は、勤務時間なんか関係なく、いろんな問題に対して諦めずに親身になって生徒の対応にあたっていましたからね。
金八先生に限らず、先生が主人公になるドラマは、いわゆるスーパー教師みたいな人がいて、子供たちが劇的に変わるところに感動や面白さがあります。
ドラマと現実は違うので、現場の教員は一緒にされても困るなあという気持ちはあるかもしれません。
かくいう私も、若かりし頃は学園ものとか先生が出てくるようなドラマは見ませんでしたね。
日々疲れていたので、家に帰ってまで学校に関係するような番組を見たくなかったですし、「こんなうまくいかないよ」と思うこともありました。
ある程度経験年数を重ねてくると、逆に参考にすることもありましたけどね。
このワイドナショーという番組でも、
先生のタスクが多すぎる、
授業と生徒指導を分けて考えた方が良い、
給食と掃除の時間は休憩の時間にすべきだ、
教員になりたいと思っていたが待遇が見合ってないのでやめた、
教員も保育士も善意に頼っている仕事だ、
など様々な意見が出ていました。
このように世間的にも教員の働き方について考える状況になっていることは、ある意味チャンスだと思います。
社会が変わっていく中で、教員の役割も少しずつ変わっていくはずです。
残念ながら教員の立場からはこの状況を変えることはできないので、行政が動いて少しずつでも変わっていくといいなあと思います。
私は一教員ですから、ブログで述べるくらいしか今はできません。
ですが、
教員はやりがいのある仕事であることや、
変えていく必要がある業務について、今後も発信し続けていければと思っています。