教員はブラックだと言われ続け、採用試験を受験する人数は年々減り続ける現状です。
以前にもこれについては述べたことがありますが、今回も前回の内容+ネットで見つけた記事を参考にリライトしてみたいと思います。
今回見つけた記事はこちら
この先生は高校の教員で、年齢も若く独身の女性だということです。
「自分は生徒と過ごす時間にいくら時間をかけても良いと思っているし、それが楽しい」
と語っています。
保護者との関係や生徒同士のトラブルなどはつきないようですが、それでも日々教員としてやっていることに充実感を感じているようです。
そしてそれが年配の先生方に煙たがられ、
「教員にも学校以外の生活がある。あなたのような先生像をみんなに求められるのは迷惑だ」
と言われることもあったと語っています。
ですがこの先生はなかなかで、
「そんなに言うけどあなた忙しいですか?みんな若い教員に押し付けて大した仕事してないじゃないですか」
と思ったそうです。
概要はこんな感じですかね。
そして最後にこの先生は次のように語っています。
「ブラックだブラックだって言われるし、たしかに勤務時間を過ぎて仕事をしていても残業代なんて出ません。でも勤務時間を過ぎてからも仕事をしようと決めているのは自分。納期があるわけでも成果報酬があるわけでもないので、自分の仕事を自分でブラックにしてしまっているという側面や、取り組み方によっては心を壊してしまう職業だという側面はある。でも、私は相変わらず、学校の先生っていい仕事だよ、って思っています」
これを踏まえて、私が以前書いた記事がこちら
両方の内容から言えることは、教員がブラックかどうかの判断は
「人による」
と言うことだと思います。
教員の仕事は際限がありません。そして、求められていることにも際限がないのです。
責任感があまり無さ過ぎるのも良くないですが、あまりに責任感が強過ぎると、自分で自分の首を絞めるように業務を増やしてしまい、苦しむ結果となってしまいます。
ですから、ある程度のところで線引きをして仕事に取り組むことができれば、加えて自分の仕事が過重負担にならないように学級経営や保護者対応をすることができれば、効率良く業務を行うことができると思うのです。
一つ問題を挙げるとすれば、できる人に仕事が偏り過ぎるという点でしょうか。
管理職にしてみれば学校経営上安心できる体制を取りたいですからね。
できる人に求められる能力として、「断る力」も必要かもしれませんね。
まあ、なんでも断る人はそもそも教員として信用できませんから、ここもバランス感覚なのでしょうけど。
こういうところが、ブラックかどうかは「人による」という所以かもしれません。
ブラックかどうかという視点で話を進めてきましたが、教員という職業、
若い人には是非おすすめしたい職業ですね。
一つ目の理由は将来もおそらく必要な仕事だろうと言うことです。
これからますますAI全盛の時代になりますが、多様な人間を相手にするこの職業は廃れにくいと思います。学校に求められる役割というのは年々変わっていくとは思いますが、根本的に「学校はもういらない」とはならないのではないでしょうか。
もう一つは若い人の方が仕事の効率化ができるということと、このご時世に乗れば年々勤務時間などの労働環境が改善されていくだろうということです。
今の現場の教員は業務の効率化が苦手な人が多いです。
若い人にしてみればこんなのパソコンでチョチョイとやればできますよ、ということに何時間も掛けている教員もいます。校務の内容にしても校務支援システムが導入されるところが多くなり、児童の情報をもとに成績処理や生徒指導などを一元管理できるようになり、かなり楽になっています。
そのシステムをうまく使いこなせない年配の教員が、
「昔の方が良かった」
と時間を掛けて仕事をしているのです。
劇的に社会が変化している最中で、現役の教員がその変化に対応しきれていない部分もあります。
逆に今の感覚を持った若い人は、すんなりその変化に対応できて、新しい教育システムを担っていく中心になることができるのではないかと思うのです。
管理職がその感覚を持てるか、という問題点はありますが、新しい感覚を持った管理職も増えてきています。
変わっていく教育現場には若い力は絶対に必要です。
今なら競争率が低いですよ。どうですか?やってみませんか?