小学校教員kosukedadの日記

思ったことをわりとはっきり書いていきます。毒舌かもです。

学校側からネガティブな情報も発信する

長年勤めていますが、学校は保護者から責められる立場になったなあとつくづく感じます。

 

保護者がすぐに学校にクレームをつけてくるということは確かに増えましたが、保護者が自分の子供のことを心配するのは当然のこと、今も昔も変わらないはずです。これまでは保護者がただ単に言いたくても我慢していただけ、とも言えるのかもしれません。

 

学校の対応が後手に回り、保護者がさらにヒートアップすることもあり、学校は先手先手で考えていかなければならないなあと感じています。

 

最近私が思うのは、今まではあまり発信しないような情報を、こちらからどんどん発信していって、保護者に知ってもらうようにすれば良いなと思うのです。

学校全体で取り組めればなかなか面白いのではないかと思います。

 

 

学校(担任)はどうしてもオブラートに包んだような言い方をしがちです。それは当然のことで、保護者との関係を崩したくないという思いがあるからです。

 

ですから、

「○○君、よく頑張っていますよ」

なんて、本当はあまり思ってもいないことを枕詞にしてから本題に入る、なんてことをよくするのです。

 

中学校以上になれば、成績はデータで一目瞭然になります。順位もつきますからね。

 

これって意外とクレームには繋がりにくいですよね。

「なぜうちの子がこんなにテストの成績が悪いんですか。おかしい」

なんてクレームはほとんど無いはずです。

実際にちゃんとできていて、成績が良い子がいるわけですからね。

 

まあここまでは言いませんが、客観性、データといったものを使ってどんどん情報発信していくことによって、自分の子が学校ではどんな子なのか、その立ち位置を知ることができるのではないかと思うのです。

 

 

担任が言葉で伝えるのではなく、データで伝えるのです。

学力に関しては小学校もある程度伝えていますが、ここで伝えるのは生活面でしょうね。

 

例として考えられることを挙げてみましょう。

 

①持ち物、提出物等の忘れや遅れのデータ

これは定番ですね。

ここで考える忘れ物とは、宿題は除いて考えた方が良いと思います。宿題は能力差があります。できる子はあっという間に終わりますし、学力が低い子はできないことがあるかもしれません。ですから、持ち物や準備物に限定すれば良いと思います。その子がだらしないのか、家での環境がそうさせるのか、児童や家庭に投げ掛ければいいのです。

そうすれば、児童や家庭の生活面での様子が見えてくることにもなります。

 

学校と家庭とが協力して、どこに原因があるのかを探っていくために行うのです。

そのための材料として公開し、学校と家庭とで問題意識を共有することが必要なのではないでしょうか。

 

 

②保健室来室ランキング

これは個人的にぜひ公開してほしいですね。

落ち着きのない子は休み時間によく怪我をしますし、精神的に安定しない子は授業の途中にお腹が痛い、頭が痛いといってよく保健室に行きます。それだけではなく、実際に貧血を起こしやすい子とか、持病がある子にとっても大事なデータだと思うんですよね。

 

学校側が注意していることを守れない子が怪我をしても、それは言い訳に聞こえてしまいます。来室状況を公開することは、怪我しやすい状況を児童自身が作っていることを説明する材料にも繋がるはずです。

 

 

③学校側のネガティブな情報

・何年何組では授業中に立ち歩く子がいます

・いくら注意しても廊下を走る児童が多いのが学校側の悩みです

・話を聞けない児童が多く授業が成立しにくいため、別の教員も入って授業しています

など

 

本来であれば学校ができていないことを公開するのは、教員にとっても児童にとってもマイナスになることかもしれません。ですが今の保護者は後からわかることを嫌います。

 

そのうち保護者の間でSNS等を通じてわかることもあるかもしれませんから、いっそのこと学校側からどんどん教えてしまえばいいのではないでしょうか。

 

 

これらのことを行う上で絶対に必要なことは、

「いつでも学校を見にきていいです」

ということを保護者に伝えることだと思います。

都合のいい部分だけを見せるわけではないということ、本気で学校と保護者とがタッグを組んで問題解決をしていきたいということを態度で示さなくてはなりません。

 

公開すれば当然クレームもあるでしょうが、最初のクレームを乗り越えて、

「これからどんどんこのような情報を発信していきます」

という姿勢を学校側が見せれば、本当のことを腹を割って話せる関係が学校と保護者で築けるのではないかと思うのです。

 

今回は私がたまにする、暴論シリーズだったかもしれません。

あくまで私が個人的に思っていることですので悪しからず。